青いキリンと緑の禿げ山
【天声人語】2007年03月05日(月曜日)付
「青いキリンを見せてくれたら大金を出す」と大富豪が持ちかける。イギリス人は議論を重ね、ドイツ人は図書館へ、アメリカ人は軍を世界に送る。日本人は品種改良に明け暮れ、中国人は青いペンキを買いに走った(早坂隆『世界の日本人ジョーク集』中公新書ラクレ)。
そのまんまの話が中国から届いた。雲南省のある県が、森林保護区のはげ山をペンキで「緑化」したというのだ。採石場跡の岩肌を7人が45日で染め上げた。写真を見ると、樹木とは似ても似つかぬ毒々しい色だ。住民は「植林のほうが安かった」と県当局の奇策にあきれている。
中国はジョークのセンスも一流です。
緑の禿げ山の話しも聞いた事が有る様な気がするんですが、前科も有るそうです。
中国では、国際オリンピック委員会が五輪候補地の視察に訪れた01年冬にも、北京市内の枯れ草がたちまち緑になった。「差不多(チャープトゥオ)」。大した違いはないのだから気にしなさんな、という日常語である。
「花咲か爺さん」のイリュージョンみたいです。
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